今回は、
双子の妊娠がわかったけど
その後1人の妊娠になった
私の体験談をお話します。
私の体験談が
あたなに少しでもお役に立てればと思います。
(前々回の話:うつの私が妊娠がわかるまで【体験談】を読む)
(前回の話:私の産婦人科の選び方【独特です】を読む)
この記事を書いたのは、
マコ
元看護師(勤務歴12年)。
激務により体調不良・肌トラブルになった経験をもとにブログを執筆中。人の健康をみつめてきた看護師の目線を折り込みながら、健康やお肌・働き方に悩む方に寄りそえる記事を目指しています。
現在1児のママとして育児に奮闘中。
マコdiary運営者。
産婦人科に夫は入れない
クリニックには
夫と一緒にいきましたが
世の中はコロナ禍。
クリニックには
女性のみしか
入ることができませんでした。
よって同行した夫は
クリニックの駐車場で待つことに…。
初めての経腟エコー
簡単な質問されて
すぐに内診台に案内されました。
大体の女性が抵抗感をもつ内診台。
過去に内診台に上がったことがあるので
抵抗感はなかったけど
久しぶりすぎるので
ドキドキはしましたね(笑)。
内診台では、
①器具を膣にいれる
②子宮頸がんの検査の検体をとる
(痛くありません。私は少し違和感あっただけ)
③器具をはずす
④膣にエコーを入れて赤ちゃんを観察する
①~③までは
仕事で内診の介助に入ったこともあるので
「あーはいはい」って感じで体験しました。
だけど
④の経腟(けいちつ)エコーは初体験で
緊張しました!!
棒状のエコーを膣に入れて
膣の中から赤ちゃんを観察するものなんですが、
入れられた時は
そこそこの圧迫感。
そして
あらゆる角度から観察していくので
エコーの棒を振られるのですが
それがちょっと痛かった…。
その痛みを感じながらも、
患者側にもモニターがあり
そのモニターに
エコー画像が映しだされました。
そしたら、
黒白で映しだされる画面に
袋らしき物体が1つ!
「わぁ…いた!これが赤ちゃんがいる袋かあ…。
教科書以外で初めてみたー!!」
と少し興奮しました(笑)。
袋をみつけた医師は、
「袋が1つありましたね」と言って
エコーを抜いて
内診台が降りました。
エコーが終わった安心と興奮で
まだドキドキしながら着替えをして
その後はパーテーション越しに説明。
「子宮の中に袋(胎嚢:たいのう)が確認できたので正常妊娠しています。
だけどまだ小さすぎるので1人いるのか2人いるのかとかは分かりません。
経過みていくので2週間後にまた来てください、」
と言って診察が終了しました。
ここまで約10分ほどでしょうか。
緊張したけどあっという間でした(笑)。
そして正常妊娠とのこと。
子宮外妊娠ではなくホッとしました。
2週間後の受診で…双子?!
袋が2つ?!
前回言われた通りに
また2週間後に受診しました。
この日も経腟エコー。
その日は下腹部が少しチクチクした痛みがあったり
つわりもあったけど
ピークは越えた状態だったので、
自分の症状よりも
2週間後エコーではどう映るのかドキドキしていました。
早速診察!
…。
私も医師もちょっと画面にくぎ付けになりました。
医師「袋が2つある…」
私「えっ?!」
医師「前回は袋1つだったよね?」
私「はい、1つでした…。」
突然の袋2つ発見で
先生も私も
見間違えじゃないか
何度もこの会話をくり返しました(笑)。
こういうことあるのか…
驚きいっぱいでテンションはマックス!(笑)
袋が2つということは
双子の可能性が大!
しかも双子とは想定していなかったので
「一度に2人きてくれたのかぁ。わー!大変になるう!」と
この先を勝手に想像してました(笑)。
想定外の出来事
「2人いたのね~。じゃあそれぞれ心拍確認しようかね~」
と言いながら、
先生はそれぞれの心拍確認を始めました。
このエコーで
『数ミリしかない赤ちゃんの心拍の確認できるの?!』
とびっくりしてテンションがさらに爆上がり(笑)。
(看護師なのに知りませんでした…恥)
心拍を確認する画像をみながら
ワクワク、ワクワク。
1人目の子はヒトらしくなっていて
心拍はパカパカと速く拍動していました!
もう1人の子は…
最初の子よりも小さく、
ヒトの形にはまだできていないくらい小さい子。
その子の心拍は
とてもか弱く
心拍はかろうじて拾える…
という状態でした。
…嫌な予感がしました。
さっきまで爆上がりのテンションが
少しずつ冷めていきました。
医師からの説明
診察が終わって
着替えて
医師から、
・前回のエコーで袋が2つ見つからなかったのは、小さい子が大きい子に隠れていた可能性がある。
・双子は1人の時よりもあらゆるリスクが2倍。
・小さい子が早くに亡くなった場合はお母さんの身体に吸収される。
・1人が亡くなると、もう1人も亡くなる可能性がある。
ということを説明をしてくれました。
冷静になった私は
予想もしてなかった
双子ちゃんの妊娠だったけど、
「安心はできないけど、今確かに2人いるんだ」と
緊張と幸せと同時に感じていました。
『2人それぞれこの先どうなるかわからない状態。
必死で生きようと頑張ってる!
守らなきゃ。』
自分のなかで何かスイッチが入りました。
夫に報告
エコー写真をみせながら
医師からの説明を
夫に話しました。
一度にたくさんの情報を伝えたので
夫はうれしさとおどろきと
不安が入りまじっていたと思います。
でも最後にボソッと
「双子のベビーカーかぁ…」と
つぶやいたのがおかしくって
笑っちゃいました。
「一度に2人できたんだよね。
これはお祝いしなくちゃ!」と
今2人分の命が宿っていることに感謝して
2人で食事をして帰りました。
2人から1人へ
約2週間後に再度受診しました。
小さい子の状態が気になりましたが…
こういうのは
神様しかこの先のことなんてわかりません。
覚悟を決めて内診台にあがりました。
エコーをすると…
医師「…1人(大きい子)しかいない。」
私「…あ。」
医師「探すからちょっと頑張ってね」
と言って
エコーを色んな角度で小さい子を探しはじめました。
探しても
探しても
探しても
見つからない。
小さい子の袋であっただろう
小さい袋だけが
かろうじて見つかりました。
不安的中。
小さい子は、
約2週間の間に
生きることができなくなって
母体(私)に吸収されたようでした。
医師は特に何かいうわけでもなく、
「1人しか見つからなったので、
1人の妊娠確定になります。
母子手帳を1冊もらってきて下さい。
予定日は〇月〇日ね。」と
淡々と説明をしていました。
母子手帳1冊…。
双子なら本来2冊だった。
…。
帰りの車の中で
泣いてしまいました。
帰宅しても泣き続ける私を
夫はなだめるように
抱きしめてくれていました。
夫は、
「先に天国に行った子のぶんまで
2人でこの子を育てていこう。」
と言ってくれ、
私は現実を受け入れることができ
今必死で生きようとしている
この子を守る決意ができました。
つづく…